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国選種付人物語−種付される人妻たち
第3章 舞風さんと種付人
そうだ――舞風ちゃんは、舞風ちゃんだ。
何ひとつ変わってなんていない。
彼女は決して渡辺という男に心を奪われたわけでも、僕を裏切ったわけでもない。
ただ、国家の制度という絶対的な定めに従い、妻として、国民としての義務を健気に果たしただけなのだ。
「舞風ちゃんを嫌いになるなんてないよ! 舞風ちゃんは……舞風ちゃんはすごく頑張ったよ!」
そうだ。舞風ちゃんだって、好きであんな過激なセックスを受け入れたわけじゃない。
あくまでも義務だからだ。
あの時、淫らに声をあげて乱れてしまったのだって、決して本意ではなかったはずだ。
僕は自分自身に強く強く言い聞かせるように、舞風ちゃんの小さく温かい手を力いっぱいに握りしめた。
「ありがとう……」
僕の胸にすっぽりと顔を埋めながら、舞風ちゃんは小さく呟いた。
「でも、本当に恥ずかしかったんだから……」
「ごめん。本当にごめん……」
愛おしさと愛嬌の混ざった彼女の声に、僕は心からの罪悪感と愛情を込め、彼女の柔らかい髪と頭を優しく撫で続けた。

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