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国選種付人物語−種付される人妻たち
第3章 舞風さんと種付人
(僕は……悪い夢でも見ていたのか? 舞風ちゃんと種付人のあの壮絶な行為は、全部僕の妄想だったのか……?)

​混乱する頭を必死に働かせる。

いや、そんなはずはない。

今日、種付人がやって来ることは、国から通達された絶対の決定事項だったはずだ――。

舞風ちゃんが僕の隣にトコトコと歩み寄ってくると、そっと小さな手で僕の手を握りしめてきた。

​「もうっ! 誠司君たら、見ないでって言ったのに、見にくるから……」

​「えっ……!?」

「……種付人さんとのこと」

​「えっ? あ……うん……」

​やっぱり、現実の出来事だったのだ。

悪夢でも何でもなく、あの壮絶な光景は目の前で起きた紛れもない事実だった。

​「ごめん……」

​情けなさと罪悪感で、思わず謝罪の言葉が口から漏れた。

​「ううん……私の方こそごめんなさい。なんか、凄い取り乱しちゃったみたいで……」

​申し訳なさそうに俯く彼女を見て、確信する。

やはり、すべて現実に起こった出来事だったのだ。

​「凄い恥ずかしいところ見られて……誠司くに嫌われちゃったかな……って……」

​消え入るような声でつぶやく舞風ちゃんの瞳には、悲しげな色が浮かんでいた。

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