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『帰り花の夜に』~義母の静謐なる背徳
第5章 義息~超えてはいけない境界線(4)
静かな朝の光がカーテンの隙間から差し込む部屋で、ひとり目を覚ました。家族がまだ深い眠りに沈んでいる時間。彼女の胸には、乾いた渇きのようなものが、静かに、しかし確実に広がっていた。
あれ以来、亮介が私を求めることはなくなった。私のほうから誘うこともない。それでも、空白の時間は、彼女の心と身体をじわじわと蝕むように乾かしていった。
台所で夕食の支度をするとき、洗濯物を畳むとき、部屋の片隅で本を開くとき——ふと、指先が触れた彼の肌の感触が鮮烈に蘇る。強く掴まれていた太ももの内側、激しく満たされていた蜜口のあたりが、飢えを訴えるように切なく疼く。シャワーのお湯がその場所に当たると、かつて彼が残していった熱量や、二人の間で飛び散った愛液の生々しいぬるりとした感触が脳裏をよぎり、胸の鼓動が跳ね上がる。
週末の深夜、亮介が再び私を求めた。
「お義母さん……今晩、部屋に行ってもいいですか?」
低く、遠慮がちな声だった。私は天井を見つめたまま、静かに答えた。
「葉月は、まだ拒んでるの?」
「はい。最近は、ほとんど……」
「溜まってるんでしょう」
彼は小さく頷いた。私は、いいわよ、と短く答えた。
そして、夜が更けていく。
********
夕方に交わした言葉が心に引っかかり、私は寝つけないまま天井を見つめていた。長い時間が流れたような気がしたとき、部屋のドアがカチャと静かな音を立てて開く。
「亮介くん……?」
「はい……葉月も雫も、ようやく寝ました。お義母さん、今から……いいですか?」
ベッドに入ってこようとする彼の動きを、私は言葉で遮った。
「今日はごめんなさい。こんな時間だし、もう眠いわ。深夜のセックスは、私には無理。それに、葉月が起きてくるかもしれない。分かって」
「……分かりました。じゃあ、明日、二人で買い物に行きませんか。そのときに……ゆっくり」
「行くって……ホテルのこと?」
はい、と彼は真剣な眼差しのままで頷いた。
あれ以来、亮介が私を求めることはなくなった。私のほうから誘うこともない。それでも、空白の時間は、彼女の心と身体をじわじわと蝕むように乾かしていった。
台所で夕食の支度をするとき、洗濯物を畳むとき、部屋の片隅で本を開くとき——ふと、指先が触れた彼の肌の感触が鮮烈に蘇る。強く掴まれていた太ももの内側、激しく満たされていた蜜口のあたりが、飢えを訴えるように切なく疼く。シャワーのお湯がその場所に当たると、かつて彼が残していった熱量や、二人の間で飛び散った愛液の生々しいぬるりとした感触が脳裏をよぎり、胸の鼓動が跳ね上がる。
週末の深夜、亮介が再び私を求めた。
「お義母さん……今晩、部屋に行ってもいいですか?」
低く、遠慮がちな声だった。私は天井を見つめたまま、静かに答えた。
「葉月は、まだ拒んでるの?」
「はい。最近は、ほとんど……」
「溜まってるんでしょう」
彼は小さく頷いた。私は、いいわよ、と短く答えた。
そして、夜が更けていく。
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夕方に交わした言葉が心に引っかかり、私は寝つけないまま天井を見つめていた。長い時間が流れたような気がしたとき、部屋のドアがカチャと静かな音を立てて開く。
「亮介くん……?」
「はい……葉月も雫も、ようやく寝ました。お義母さん、今から……いいですか?」
ベッドに入ってこようとする彼の動きを、私は言葉で遮った。
「今日はごめんなさい。こんな時間だし、もう眠いわ。深夜のセックスは、私には無理。それに、葉月が起きてくるかもしれない。分かって」
「……分かりました。じゃあ、明日、二人で買い物に行きませんか。そのときに……ゆっくり」
「行くって……ホテルのこと?」
はい、と彼は真剣な眼差しのままで頷いた。

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