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彼と私の10コの差
第1章 彼と私の10コの差
「だってあんなに乱れちゃったし」
「いいじゃないっすか。俺も気持ち良かったし」
「だって私10才も年上だし」
「それはお互い様でしょ?」
そう言って笑う伊藤くんは、私よりずっと大人なんだと思った。
「何しろ覚悟が違いますからね」
「覚悟?」
「はい。俺と付き合ってっていうのを飛び越えてプロポーズするつもりだったんで」
はにかむ伊藤くんと固まる私。
そりゃあ覚悟が違うわ。
「もしかして……引きました?」
「……うん、ちょっと」
「え、あ、や、やっぱさっきのなし!俺とつきあって下さい!」
「無理ー。もう聞いちゃったもーん」
そんなぁと情けない声をだす伊藤くんを見て笑い転げる私。
まだまだはじまったばかりだし、先のことは追い追い考えるとして。
とりあえずシフトの職権濫用だけはしないように気を付けようかな。
布団の中に引きずり込まれ抱き締められながら、私はそんな幸せな戒めを胸に誓った。
「いいじゃないっすか。俺も気持ち良かったし」
「だって私10才も年上だし」
「それはお互い様でしょ?」
そう言って笑う伊藤くんは、私よりずっと大人なんだと思った。
「何しろ覚悟が違いますからね」
「覚悟?」
「はい。俺と付き合ってっていうのを飛び越えてプロポーズするつもりだったんで」
はにかむ伊藤くんと固まる私。
そりゃあ覚悟が違うわ。
「もしかして……引きました?」
「……うん、ちょっと」
「え、あ、や、やっぱさっきのなし!俺とつきあって下さい!」
「無理ー。もう聞いちゃったもーん」
そんなぁと情けない声をだす伊藤くんを見て笑い転げる私。
まだまだはじまったばかりだし、先のことは追い追い考えるとして。
とりあえずシフトの職権濫用だけはしないように気を付けようかな。
布団の中に引きずり込まれ抱き締められながら、私はそんな幸せな戒めを胸に誓った。