この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
孤独を埋めて、満たして【短編】
第1章 孤独を埋めて




「…先生から。進路希望の書類、明日までに提出だって」

「へえ、わざわざ委員長が直々に?担任も人使いが荒いよねー。俺の進路はー、適当にどっかの大学でも行って、適当に遊んで暮らせればいっかなー」


彼は封筒を受け取りながら、ヘラヘラと笑う。その笑顔を見るたびに、胸の奥が冷えていくのを感じる。

女の子の温もりで身体を満たした直後なのに、彼の瞳の奥にあるのは、凍えるような虚無だけだ。

誰にでも優しくて、誰のことも愛していない。ただ、一人になるのが怖くて、壊れそうな心を必死に守るために、温もりを貪り続けている。

その痛々しいほどの歪みが、なぜだか、酷く鮮明に視えてしまった。


「……可哀想な人」


気がつけば、声が漏れていた。

その一言が落ちた瞬間、成瀬くんのいつもの甘い笑顔が、ガラスが砕けるように消え去った。


「──は?」


次の瞬間、私の手首は骨がきしむほどの強い力で掴まれていた。

痛い、と声を上げる隙さえ与えられないまま、私は半ば強引に、薄暗い彼の部屋へと引きずり込まれる。

バタン、と重いドアが閉まり、世界が二人きりに閉じ込められた。



/16ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ