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ほしいままに
第19章 俺は彼女を離したくない(後藤将行)
こちらに振り返るまでの一瞬の間に、息を呑むほどの妖艶な表情を纏った森川澪奈。
向い合わせの三人掛けのソファに腰かけた彼女から、俺は逃れるように顔を背け、咳払いをして動揺をごまかした。
「森川君は、東京池袋支店に移る気はないか」
余計なことを言ってしまうのが怖くて、俺は単刀直入に尋ねた。
「それは、私はここにいられないということですか」
森川澪奈の顔からみるみる血の気が引いていく。俺は慌てて言葉を被せた。
「違う。実は俺に池袋支店への異動の話が出ていて…つまり俺は、君を、連れて行きたいんだ…いや、「連れて行きたい」という言葉には多少問題があるな…つまり、君も俺のもとで、よりやりがいのある場所で経験を積んでみないか、ということだ」
向い合わせの三人掛けのソファに腰かけた彼女から、俺は逃れるように顔を背け、咳払いをして動揺をごまかした。
「森川君は、東京池袋支店に移る気はないか」
余計なことを言ってしまうのが怖くて、俺は単刀直入に尋ねた。
「それは、私はここにいられないということですか」
森川澪奈の顔からみるみる血の気が引いていく。俺は慌てて言葉を被せた。
「違う。実は俺に池袋支店への異動の話が出ていて…つまり俺は、君を、連れて行きたいんだ…いや、「連れて行きたい」という言葉には多少問題があるな…つまり、君も俺のもとで、よりやりがいのある場所で経験を積んでみないか、ということだ」

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