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ほしいままに
第20章 私はあの人が欲しい(森川澪奈)✩
この人に委ねれば、私は何度でもいく。
私のいくその先にあるのは、快楽の最果てにも見えるし、地獄のどん底にも思える。
熱い指は尖り始めた花芽を甘くつまみ、その裏側を舌先で撫でまわしてくる。
両方からこね回されるうち、熱湯をかけられたような熱い感覚に襲われて、制御できない震えが起きる。私は両腿をわなわな震わせ、あごを跳ね上げた。
「ああああ、いぐ、いぐ」
あまりの快感に顎がうまく噛み合わない。
ビン…と鞭で打たれるような快感が体を走り、次の瞬間、淫裂から潮を噴いた。
ぶしゃっ。
この人は私に顔を濡らされても、全く動じない。
何も言わずに絶頂の余韻に震えている私を仰向けに寝かせて覆いかぶさって来る。
濡れた髭から私の雫が垂れて、唇の隙間に滲んだ。
しょっぱい自分の味は、涙の味を思わせた。

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