この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
ほしいままに
第27章 迷い

「お嬢様…ご無事ですか」

囁き声で春江さんが言った。

「今、西の方にいらっしゃるのか、東の方なのかだけでいいので、私に教えていただけませんか。旦那様には反対の方角をお伝えします」

私が西の方だと伝えると、春江さんは「寒いから気を付けて」とだけ言い残して電話を切った。


私の意識は、住んでいた場所へと引き戻され、薄暗い書斎で考え込むお父さんの姿が浮かび、息が苦しくなった。


「森川君、大丈夫か」

欄干に腕を預けた私の隣に、支店長が立った。



私は川面に目を落としたまま、思いつくままを言葉にした。

「病院でお父さんが、さとみ、って呼んだの、聞こえました?」

「ああ…立ち聞きで、聞いてしまった。すまない」


支店長は律義に謝ったけど、私は首を振った。

/273ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ