この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ほしいままに
第31章 半年ののち
不意に、肩に手が添えられた。
振り返るとすぐそばに真剣な表情の将行さんの顔があった。
こらえきれず、彼の胸に頬を押し当てた。
彼の温かい腕が、私の体を包み込んでくれた。
私は欲情を覚えた。
とは言っても、以前私を支配していた、死んでもいいという衝動にも似た、あの激しく痛みの伴う欲情とは違う。
とても温かい気持ちが高ぶって膨らんで、胸の奥から突き上げてくる感じの欲情だ。
私は将行さんの胸に包まれ、その顔を見上げた。
私の欲情を察したように、彼の唇がそっと私に触れた。
その柔らかさと、懐かしい彼の肌の香りに、まぶたのふちが熱くなる。
私は彼の手を引いて、ゆっくりと階段を上がった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


