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ほしいままに
第31章 半年ののち
「さあ、もう閉店ですから、お部屋に戻ってくださいよ」
日菜子ママが笑いながら、追い立てるように言ってテーブルのお皿を下げていった。
「私の住んでいる場所、この上のワンルームなんです」
私は将行さんに言った。
彼は立ち上がり、私の分まで会計を済ませて店の扉を押し開け、私が店から出るのを待ってくれた。
外に出ると、店の出入り口のさらに奥に、三階へ上がる階段がある。
反対側には、歩道へと降りるコンクリートの階段が伸びている。
「ごちそうさまでした」
「じゃあ、また」
将行さんは下りの階段の方に体を向け、顔だけ振り返って微笑んだ。
「じゃあ」
私は答え、三階に続く階段の方へ踏み出した。

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