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第8章 香織サン登場

その声を聞いた瞬間、奏音の表情が険しいものに変わった。



…気がした。





「何で、ここの番号知ってんの？俺、言ってないよね？」




冷たい言い方…。
相手の人、ちょっと可哀想。




『和也パパに聞いたよ。再婚して、引っ越ししたって』




よく聞こえないけど、甘ったるい猫なで声であたしが苦手とするタイプ。