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悪癖とトラウマ
第7章 What's?
放課後。
HRが終わったとたん教室に飛び込んできた小出。

「矢野ーっ一緒に帰ろーっ」
「!!?」

叫ぶ小出にクラスの視線が注がれたかと思うと、その視線は僕のほうへ方向転換した。

「ちょっ小出君…」
「? どうした?」

どうした?じゃない。

僕は目立ちたくないんだ。

「しっ視線が…」

視線が痛い。
特に女子。

「え?あの二人接点あったの?」
「どんな関係かな…」
「釣り合わなくない?」
「もしかしたら矢野君にギャップ萌えが…」
「ちょうどいい感じの身長差だよね…」


…後半はどんな意味なのだろう?

「そんなのさっさと出れば住む事だろ?」
「でも…」

閒部が…

そう言おうと思ったが、閒部は手を振りながら教室を出て行き、遥か遠くへ。

「…どうした?」
「いや、なんでも…」

もう、どうにでもなれ。
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