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悪癖とトラウマ
第2章 回想
感覚というものは麻痺するもので。

周りにどんなに罵倒されようが。

冷たい目で見られようが。

僕は気にしなくなった。


戯けを続けて、そのようなことを気にしない素振りををしていたら、本当に気にしなくなってしまった。

その事に気が付いてしまった小学6年生。

今まで受けた罵倒、冷たい目の恐怖が一斉に襲いかかってきた。

気にしていないだけで体はきちんとダメージを受けていた。


僕は今まで以上に人を遠ざけた。


周りに混じって笑って戯けているように見えて

僕は一人で戯けた。
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