この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
ポケットベル
第2章 一九九七年
翌朝。

目を開ける。

天井が違った。

真斗はしばらく動けなかった。

見慣れない。

いや、

知っている。

昔の自分の部屋だった。

机。

本棚。

サッカーボール。

そして、、、

机の上に置かれた、ポケベル。

「……え?」

鏡を見る。

そこには四十五歳の自分ではなく、

十五歳の少年がいた。

制服がある。

教科書がある。

壁には高校一年生の時間割。

カレンダーには、

一九九七年。

「戻った……?」

声が震えた。

夢ではない。

手を握る。

痛い。

頬をつねる。

痛い。

真斗はベッドから飛び起きた。

今日は学校がある。

そして、

そこには、

白木加奈がいる。

玄関を出る。

見慣れた通学路。

昔のコンビニ。

まだ新しかった電柱。

走る車。

すべてが懐かしい。

学校に着く。

教室のドアを開ける。

友達の声。

黒板。

机。

窓から入る朝の光。

そして、、、

教室の隅に、

黒縁メガネの女子がいた。

白木加奈、、、

真斗は立ち止まった。

二十数年ぶりに見る。

いや、

昨日までの記憶では、ただの同級生だった。

けれど今は違う。

四十五歳の記憶を持ったまま、

十五歳の自分に戻ってしまった。

加奈が顔を上げた。

一瞬だけ、、、

目が合った。

真斗は、反射的に目をそらした。

昔と同じだった。

それが、

なぜか可笑しかった。
/7ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ