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不倫王の憂鬱
第3章 仕事先の性奴達
彼女とのコンタクトを2週間ほど取っていたある日夕食に誘ってみた。

メールの返信に

「今夜は空いています。何か美味しいものを食べたいな」

と書かれている。

彼女が美味しいもの・・・

つまり彼自身か・・・

彼は自己中心的な発想をしながらムラッ気を出している。

和食レストランで時価の魚を食べてから彼は日本酒を飲みたいという彼女に少しだけ勧めた。

酒であまり酔わせたくないのが彼の本音だ。

今宵は浦和駅に程近いホテルパインヒルを予約してある。

彼女の家も近いが彼氏がいつ来るか分からない彼女の部屋よりも安全で安心だ。

「酒本さん、俺今夜家には出張って出てきてるから。もし良かったら俺の隠れ家で部屋飲みしません?」

彼は計算づくで彼女を口説く。

「はい、楽しそうですね。」

コクリと彼女も同意した。

”うしし、縄と注射器とポンプとバイブが多数。全部使ってヘロヘロにすっかな”

彼の現実への妄想とシナリオがどんどんと練られていく瞬間だ。

彼はホテルにエスコートして彼女の身の上相談を聞き流しながらそっと肩を抱き寄せてみた。

案の定、彼女は黙ってしまったが抵抗は一切しない。

少し日本酒の香りの吐息を感じながら彼は唇を重ねた。

ほんの2分くらいだろうか、彼の濃密なキスに酔いしれている彼女は瞼を閉じながら唇の周りを彼の唾液で濡らしていた。

彼女の衣服を脱がせながら

「俺の事、最初に見たときにこうなることを予想してたでしょ?」

彼は自身気に言って見せた。

コクリと彼女は頷く。

「俺もそう感じていたよ」

彼女を生まれたままの姿に変貌させながら彼は最後の一押しをした。

彼も自分の服を脱ぎ捨ててお互いに肌を密着させるように抱きしめた。

彼は軽々とお姫様抱っこをして彼女を浴室に連れて行った。

”こいつ、昨晩彼氏に抱かれていたらアソコに精液残ってっかも知れないからまずは綺麗に洗わないとな・・・。”

彼は別段潔癖症というわけではないが、同性の他人の体液は許しがたかった。

浴室で彼女とお互いの身体にボディソープをつけて洗いあう。

彼女は無邪気に笑みを浮かべながら楽しんでいる。

”こういう時の女は本彼の事を微塵にも思っていないんだよね”

彼との時間を有意義に過ごそうとしている彼女を彼は少し愛おしいと思えていた。
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