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不倫王の憂鬱
第4章 家庭忘却の女達
「そんなんでママはよく離婚とかを考えないねー」
「こんな女でも嫁に貰ってくれたし、田舎じゃ簡単に離婚は出来ないわよ、親戚とかもうるさいしね。」
「子供いないの?」
「いるけど、もう中学生だから…」
どうやら、田舎が問題というよりも子供がカスガイになっているようだと彼は憶測した。
カラオケをしたり世間話をしながら2時間を過ぎたあたりで、
「落合さん、どちらにお泊りなの?」
”おっと、きたかな、”
「駅前のホテルだよ」
少し物憂い気に空気を溜めた後、
「この店の2階に泊まってもいいのに…」
信枝は消え入りそうな声で彼に言う。
信枝も大胆な言葉を吐いたと彼は感心した。
「そう…か…」
彼はわざとそんな気ないつもりを装う。
信枝は黙って焼酎のグラスを回し、氷の音を立てながら彼の次の言葉を待つ。
「風呂あんの?」
彼は絡みを予感させる一言をぶつけてみる事で信枝の決心を確かめる。
「小さいけどあるよ、普段シャワーしか使わないけどね」
「そっか、なら問題無いね。看板しまおうか。」
二人は片付ける間、無言でいた。
信枝が外看板の灯を消し店内にしまう間、彼は内側カウンターの整頓をしていた。
「こんな女でも嫁に貰ってくれたし、田舎じゃ簡単に離婚は出来ないわよ、親戚とかもうるさいしね。」
「子供いないの?」
「いるけど、もう中学生だから…」
どうやら、田舎が問題というよりも子供がカスガイになっているようだと彼は憶測した。
カラオケをしたり世間話をしながら2時間を過ぎたあたりで、
「落合さん、どちらにお泊りなの?」
”おっと、きたかな、”
「駅前のホテルだよ」
少し物憂い気に空気を溜めた後、
「この店の2階に泊まってもいいのに…」
信枝は消え入りそうな声で彼に言う。
信枝も大胆な言葉を吐いたと彼は感心した。
「そう…か…」
彼はわざとそんな気ないつもりを装う。
信枝は黙って焼酎のグラスを回し、氷の音を立てながら彼の次の言葉を待つ。
「風呂あんの?」
彼は絡みを予感させる一言をぶつけてみる事で信枝の決心を確かめる。
「小さいけどあるよ、普段シャワーしか使わないけどね」
「そっか、なら問題無いね。看板しまおうか。」
二人は片付ける間、無言でいた。
信枝が外看板の灯を消し店内にしまう間、彼は内側カウンターの整頓をしていた。