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私なりの復讐
第5章 第五章  判明
あいつに電話するのはいつ以来だろう・・・。

呼び鈴が鳴る・・・。

応答しない。

もう一度・・・。

「はあはあ・・・」
奴の声で疲れた吐息が漏れている。

「さっきの電話・・・何?」

私は意地悪そうに聞いてみた。

「・・・・・」

黙っている・・・。
奴は疲労困憊している様子だ。

10分くらいしてから重い口を開き始めた。

「俺は何処かに監禁されているんだ。」

どこにいるかは説明出来ないが友人に助けを求めても誰も来くれないんだ。

どうすればいいのか・・・。
分からない・・・。

歩けないんだ・・・爪・・・全部無いんだ・・・。
こいつらオカシイよ・・・。
俺の指をペンチで挟んで爪を一本づつ抜くんだ・・・。
笑いながら・・・。

そのあと、足の指を全部折る・・・。」

ひぃ・・・こわ!

いたぶられ中なわけね・・・・。

王ちゃんの関係者かな・・・。

私はそんな事を考えながら奴の話を更に聞く。

「足の指の爪も剥がされて血が出た所をピットブルっていう闘犬に咬ませたり・・・。もうこんな地獄は嫌だ・・・。勘弁してくれ・・・。」

「私知らないし・・・。いろいろ恨まれて可哀想に。じゃあね」

笑いが出た。

携帯切った後、顔が歪むくらい笑えた。

さいっこう!!

なんて優越感と達成感。


奴は苦しんでいた。
これは誰がやったにせよ奴の自業自得。
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