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私なりの復讐
第6章 第六章  飛沫
監察医の解剖所見によると、内臓に無数の針穴があり、そこには何かが抉ったような跡が数か所。

 そして指や肛門、陰部といった神経過敏な部分には火傷と釘穴の跡が・・・。

頭部には火傷と鋭利な刃物での切開が行われた跡。

首から腰にかけては背中から開かれた跡と脊髄から背骨にかけて数か所骨が無くなっていたという事を聞かされた。

確かに、ワイドショーあたりでは騒ぎそうなネタだな・・・そんな事を考えながら警察からの帰路につく。


どうしてもその状況にいられなかった事が私の失敗と後悔だった。

あいつが苦しむ姿を見て悶えたかったくらいだ。


さぞかしその場にいたら私は女の部分を濡らしながら微笑んでいたはずだ。

立ち会えない事の歯痒さは何にも代えがたい。

私の理性は飛んでいる?

いや、

私のあいつへの復讐心だけが異常な憎悪を開拓しているだけなのだ。


王ちゃんに会いたい・・・。



このとき、ふとそういう気持ちになった。


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