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私なりの復讐
第6章 第六章  飛沫
王ちゃんの携帯を鳴らした。

呼んでいるが、いっこうに出ない。

メールで王ちゃんを呼び出してみよう。




30分後に王ちゃんから返信が来る。


今まで打ち合わせだったから・・・。ごめんな。今からなら話せるから。電話するよ。


私は
すぐください
とだけ打った。


私の携帯が鳴る。

王ちゃんの優しそうな声が。

「どしたん?」

「うん、あいつの事で警察に呼ばれて死因を聞かされたり事情を聴かれたりしてたの」

「そうか、災難だったね」


「うん、でもなんか結構スッキリ出来てるんだ。」


「まあそうだろうな、元彼への復讐心や殺意は相当だったしな」

彼は少し小馬鹿にしたように言った。

その時、

もしかしたら王ちゃんも関与していないのかも・・・。

そんな感じまでしたほどだった。

「ねえ、王ちゃんはあいつの親もターゲットに入れてた?」


「どうかね~、俺はあまり深くこの話は関わりたくないのが本音だよ。もう終わった事だしさ」

「そうだ・・・よね。ごめん。なんか妙にタイミングが良くてさ。王ちゃんに相談してからの話しだし、私の復讐心に則って行われた殺人のような気がして。」


「そっかぁ。まあ確かにそうかもね。・・・今度さ、俺の事務所においでよ。化粧品で試してもらいたい物があるんだわ」

「うん、いつ?」

「明後日かな」

「何時に?」

「昼過ぎにでも」

「わかった。じゃあ行くね」
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