この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
*妄想社長に振り回されて*
第10章 桜井くんと由梨ちゃん
桜が舞うこの3月の終わり。
それは俺にとって……地獄の始まりだ。
「兄貴ー!私の靴下どこー?」
「お兄ちゃん!私の制服のスカート、入学式までに短くしといてよ!」
「ねえ、お兄ちゃん、お腹…空いた」
ちなみにラノベのワンシーンではない。
誓って言うならば俺は妹萌えではないし、むしろ付き合うのは年上ばっかりだ。
まあその理由がこの3人の妹にあるかと聞かれれば否定はできないけれど。
3LDKの分譲マンションに両親と3人の妹と住んでいるんだが、父は妹たちに甘く、母はおっとりとした性格で彼女たちの我儘さが半端ない。
しかも母は家事全般の才能が皆無に等しく、俺が手伝わされるはめになっているのだ。
「美亜!お前17歳になるんだぞ?自分の靴下くらいちゃんと管理しとけよ!」
「美衣!お前も制服ぐらい自分で縫えるようにしとけ!」
「美海……もうちょっと待てるか?」
ちなみに母はフラワーアレンジメントの講師をしていて、父も母もそれなりの収入はあるようだ。
……花に関しての才能しか神様は与えてくれなかったんだな。
息子の俺がそう同情するほど、教室は繁盛してるっぽいけど家事に関しては残念な感じだった。
それは俺にとって……地獄の始まりだ。
「兄貴ー!私の靴下どこー?」
「お兄ちゃん!私の制服のスカート、入学式までに短くしといてよ!」
「ねえ、お兄ちゃん、お腹…空いた」
ちなみにラノベのワンシーンではない。
誓って言うならば俺は妹萌えではないし、むしろ付き合うのは年上ばっかりだ。
まあその理由がこの3人の妹にあるかと聞かれれば否定はできないけれど。
3LDKの分譲マンションに両親と3人の妹と住んでいるんだが、父は妹たちに甘く、母はおっとりとした性格で彼女たちの我儘さが半端ない。
しかも母は家事全般の才能が皆無に等しく、俺が手伝わされるはめになっているのだ。
「美亜!お前17歳になるんだぞ?自分の靴下くらいちゃんと管理しとけよ!」
「美衣!お前も制服ぐらい自分で縫えるようにしとけ!」
「美海……もうちょっと待てるか?」
ちなみに母はフラワーアレンジメントの講師をしていて、父も母もそれなりの収入はあるようだ。
……花に関しての才能しか神様は与えてくれなかったんだな。
息子の俺がそう同情するほど、教室は繁盛してるっぽいけど家事に関しては残念な感じだった。