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*妄想社長に振り回されて*
第10章 桜井くんと由梨ちゃん
「ピンポーン」
インターホンの音に美亜がすぐさま反応した。
「やっばい!由梨きちゃった!ねえ、兄貴!私用意するからリビングで待っててって言って!」
な、何を勝手なことを!
文句を言いかけたけど美亜は振り返りもせずに自分の部屋に入ってしまった。
この瞬間、今日の晩御飯のメニューはあいつの嫌いなピーマンを使った青椒肉絲に決定した。
「お兄ちゃん……ご飯」
「美海、もうちょっとだ!あ、あそこのクッキー食べてもいいぞ?」
「うん……食べる」
慌てて玄関を開けると美亜の中学校からの友達の由梨ちゃんが笑顔を見せた。
「美亜ちゃん用意してるんですよね?」
クスクスと笑う仕草が可愛い。
年下は範囲外だが、この子は文句なしの美少女だと俺は思う。
「あいつの声でかいからなぁ…聞こえてた?」
まっすぐなストレートの長い髪を揺らしながら頷く姿も可憐というか、なんというか。
……っていやいやいや、相手は高校生だから。
「美亜が由梨ちゃんちに行く方がもしかして早いんじゃない?由梨ちゃんいっつも美亜に待たされるでしょ?」
リビングに案内しながらそう言うと、由梨ちゃんではなく何故か準備を終えた美亜に「兄貴、鈍感」と悪口を言われた。
……今日はせっかくだからピーマンの肉詰めも追加しようと思う。
インターホンの音に美亜がすぐさま反応した。
「やっばい!由梨きちゃった!ねえ、兄貴!私用意するからリビングで待っててって言って!」
な、何を勝手なことを!
文句を言いかけたけど美亜は振り返りもせずに自分の部屋に入ってしまった。
この瞬間、今日の晩御飯のメニューはあいつの嫌いなピーマンを使った青椒肉絲に決定した。
「お兄ちゃん……ご飯」
「美海、もうちょっとだ!あ、あそこのクッキー食べてもいいぞ?」
「うん……食べる」
慌てて玄関を開けると美亜の中学校からの友達の由梨ちゃんが笑顔を見せた。
「美亜ちゃん用意してるんですよね?」
クスクスと笑う仕草が可愛い。
年下は範囲外だが、この子は文句なしの美少女だと俺は思う。
「あいつの声でかいからなぁ…聞こえてた?」
まっすぐなストレートの長い髪を揺らしながら頷く姿も可憐というか、なんというか。
……っていやいやいや、相手は高校生だから。
「美亜が由梨ちゃんちに行く方がもしかして早いんじゃない?由梨ちゃんいっつも美亜に待たされるでしょ?」
リビングに案内しながらそう言うと、由梨ちゃんではなく何故か準備を終えた美亜に「兄貴、鈍感」と悪口を言われた。
……今日はせっかくだからピーマンの肉詰めも追加しようと思う。