この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
*妄想社長に振り回されて*
第6章 過去と経験
「今までの彼女には会いに行けって言われたことないんですか?」
「……ない」
私は椅子に掛けてあった上着を雅也さんの背中に掛けた。
「遠いんですか?」
「こっから車で二時間はかかる」
私は窓際の掛け時計を見た。
時刻は15時30分だ。
「今日の仕事は後は私がやっておきますから」
「麻希……香菜さんは今独身なんだ」
……そんな気はしてた。
だから余計に会いに行けない。
そんな雅也さんの葛藤は何年も前からあったに違いない。
「それでも……俺に会いに行けというのか?」
「はい。行ってください」
だってそのままじゃ雅也さんはどこにも行けないでしょう?
自分の気持ちに嘘をついたままで前になんか進めるはずがない。
「……ない」
私は椅子に掛けてあった上着を雅也さんの背中に掛けた。
「遠いんですか?」
「こっから車で二時間はかかる」
私は窓際の掛け時計を見た。
時刻は15時30分だ。
「今日の仕事は後は私がやっておきますから」
「麻希……香菜さんは今独身なんだ」
……そんな気はしてた。
だから余計に会いに行けない。
そんな雅也さんの葛藤は何年も前からあったに違いない。
「それでも……俺に会いに行けというのか?」
「はい。行ってください」
だってそのままじゃ雅也さんはどこにも行けないでしょう?
自分の気持ちに嘘をついたままで前になんか進めるはずがない。