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*妄想社長に振り回されて*
第7章 土曜日と日曜日
「なっ、何やってるんですか!?」
「部屋に入れてくれないのか?」
……は?
やっぱりこの人バカなの?
何で自分を振った元カレを部屋に入れなきゃなんないのよ!
「や、もう夜も遅いし…」
「俺を……部屋に入れるのが嫌なのか?」
あ……これはもしかして…
「靴下は毎日履き替えてるぞ?ちゃんとお風呂にも入ってるし…」
いやいやいや。
そこじゃないでしょ、気にするところ。
「久々に麻希に触れると思ったのに……」
何を……言ってるの?
バカだ、バカだと思ってたけどここまでバカだとは思わなかった。
……気づいたら社長を平手打ちしてた。
さすがに驚いたのか目を見開きながら社長が瞬きを繰り返している。
「どこまで……どこまで無神経なんですか!?香菜さんは本命で私はセフレにでもするつもりですか?そんな…そんなひどいことができる人だなんて思いませんでした!」
「……麻希?何を…」
「そりゃあ私はまだ社長のこと好きだし?エッチは気持ちよかったし?社長にしてみればいい提案なのかもしれないけど!」
「ちょ、ちょっと待て…」
「でもそんなことされたら今度は私が前に進めなくなるって分かんないんですか!自分さえ良ければいいんですか!」
「麻希!」
大きな声で呼ばれて、驚きでまた涙が出た。
玄関に座り込み子どものようにわんわん泣いた。
「麻希……俺が悪かった」
後ろ手で鍵を閉め社長が泣きじゃくる私を抱き締める。
そんなふうに優しくすることも酷なんだときっとこの人は知らないんだろう。
「違うな、俺の言い方が悪かった」
私が落ち着くのを見計らって社長が体を離す。
「言い、方?」
「俺が上手くいったって言うのは香菜さんと付き合うとかそういう意味じゃないんだ」
今度は私が瞬きする番だった。
「部屋に入れてくれないのか?」
……は?
やっぱりこの人バカなの?
何で自分を振った元カレを部屋に入れなきゃなんないのよ!
「や、もう夜も遅いし…」
「俺を……部屋に入れるのが嫌なのか?」
あ……これはもしかして…
「靴下は毎日履き替えてるぞ?ちゃんとお風呂にも入ってるし…」
いやいやいや。
そこじゃないでしょ、気にするところ。
「久々に麻希に触れると思ったのに……」
何を……言ってるの?
バカだ、バカだと思ってたけどここまでバカだとは思わなかった。
……気づいたら社長を平手打ちしてた。
さすがに驚いたのか目を見開きながら社長が瞬きを繰り返している。
「どこまで……どこまで無神経なんですか!?香菜さんは本命で私はセフレにでもするつもりですか?そんな…そんなひどいことができる人だなんて思いませんでした!」
「……麻希?何を…」
「そりゃあ私はまだ社長のこと好きだし?エッチは気持ちよかったし?社長にしてみればいい提案なのかもしれないけど!」
「ちょ、ちょっと待て…」
「でもそんなことされたら今度は私が前に進めなくなるって分かんないんですか!自分さえ良ければいいんですか!」
「麻希!」
大きな声で呼ばれて、驚きでまた涙が出た。
玄関に座り込み子どものようにわんわん泣いた。
「麻希……俺が悪かった」
後ろ手で鍵を閉め社長が泣きじゃくる私を抱き締める。
そんなふうに優しくすることも酷なんだときっとこの人は知らないんだろう。
「違うな、俺の言い方が悪かった」
私が落ち着くのを見計らって社長が体を離す。
「言い、方?」
「俺が上手くいったって言うのは香菜さんと付き合うとかそういう意味じゃないんだ」
今度は私が瞬きする番だった。