この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第8章 奈知子~息子の友人たちに
「えっ?・・・・・・・・・・・・」

そのとき、奈知子は自分がどこにいるのか、すぐに把握できなかった。

妙に頭が重い。

そして、肉体が慣れぬ熱を帯びているような気がする。

瞳を開き、奈知子はぼんやりとした頭をゆっくりと働かせ始めた。

周囲は闇に包まれている。

自分がうつ伏せの体勢で横になっていることを知る。

こちこち、と時を刻む秒針のかすかな音。

それは、奈知子にはなじみがあるものだった。

「寝室にいるの?・・・・・・・・」

いつのまにか、奈知子は2階にある寝室で横になっているのだった。

そして、自分がどこにいたのか、記憶が急速によみがえってきた。

息子、良太の友人二人とビール、ワインをわいわいと楽しんでいたのだ。

ソファで寝入ってしまった息子をよそに、奈知子は2人との会話を満喫した。

久しぶりのアルコールも、それを手伝った。

だが、どこでどうお開きとしたのか、はっきりした記憶がない。

恐らく、何かのタイミングで私はここに来て、寝てしまったのだろう。

横になったまま、時計を見つめる。

闇の中、時計の針が午前2時過ぎを示していることを知る。

階下は静まり返っている。

「あの子たちも寝たのね」

奈知子は自分がまだ、服を着たままでいることに気付く。

「シャワーを浴びなきゃ・・・・・・・」

そう思いながらも、奈知子はしばらく横になり、心地よい酔いに身を任せた。

久しぶりに楽しかった。

ひと時を過ごしてくれた彼ら二人の態度が、奈知子には純粋に嬉しかった。

少なくとも、彼らは自分のことを息子の母親としてだけではなく、一人の女性として見てくれたような気がした。

それは、奈知子がもう長い間、無縁なものだった。

自分が女であることを、奈知子は思い出したような気分だった。

「久しぶりにあんな風に過ごすのもいいわね」

そう思い、奈知子は酔いの残る肢体をベッドから起こそうとした。

そのときだった。

寝室のドアのすぐ向こうに、人の気配がした。

しばらくの後、ドアがかすかに軋みながら開いた。

誰かがそっと忍び込んでくる気配が感じられた。

奈知子はベッド上にうつ伏せの格好のまま、身を固くした。
/747ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ