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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第3章 悦子~町内会慰安旅行での出来事
「かんぱ~い!」

ホテル内の3階、宴会場で夕食が始まったのは午後6時半をまわった頃だった。

20名程度の参加者が、畳敷きの広間に一堂に会している。

町内会活動の日頃の労をねぎらうように、皆がビール、酒を注ぎ合う。

30代から50代の面々だが、まるで子供のように楽しげな雰囲気だ。

温泉にも浸かり、皆、のんびりとした気分になっている。

「さあ、どうぞ飲んでください」

悦子は皆を盛り上げるように、ビール瓶を片手に熱心に席をまわっていく。

「悦子さんにお酌してもらえるなんて、ありがたいねえ」

男性参加者がメインである。

皆、悦子がそばにくることに対し、嬉しさを隠そうともしない。

「まあ、悦子さん、ここに座って」

「仕方ないですねえ」

「まあまあ、まずは飲んでくださいよ」

そんな風に悦子を強引に隣に座らせ、彼女のコップにビールを注ぐ。

悦子自身、決して飲めないほうではない。

だが、普段の生活では、酒を飲むことはほとんどない。

夫、明彦がほとんどアルコールを受け付けない体質なのだ。

週末、こんな温泉地に来ていることが、悦子にも開放感を与えている。

「じゃあ、少しだけいただきますね」

「そうこなくっちゃ。いけるくちなんだろう、悦子さんも。ええ?」

皆、揃いの浴衣に身を包んでいる。

抜群のスタイルを誇る悦子には、浴衣姿もまたよく似合っている。

酒を酌み交わしながら、悦子の背中、腰に手を伸ばす連中も少なくない。

そんな男たちを適当にやり過ごしながら、悦子は席を移動し続けた。

やがて、食事が一通り終わり、ぱらぱらと参加者が部屋に戻り始めた。

午後9時に近づこうとしている。

どこかの宴会場からは、歌声が流れてくる。

「食事も終わったことだし、何かゲームでもしませんか?」

そう声をかけたのは、加藤だった。

その場には男性が加藤を入れて5名残っている。

悦子以外の女性は、既に部屋に戻っていた。
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