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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第3章 悦子~町内会慰安旅行での出来事
「どうでしょう、脚をマッサージするってのは?」

明らかに酔っている一人の男が、笑いながらそう提案する。

その言葉に、テーブルの一同も皆、大笑いした。

「それはいいなあ。確かに盛り上がる」

男性がふざけた様子で、口々にそういうのを、悦子がきつく制する。

「ちょっと待ってください。それ、明らかに誰かを狙ってませんか?」

そういう悦子もまた、既に十分すぎるほどのアルコールを飲んでいる。

クールな口調とは裏腹に、表情には笑みが浮かんでいる。

「まあまあ悦子さん、せっかくの慰安旅行なんだから」

「これぐらい楽しみがないと、つまらないでしょう、奥さん」

「悦子さん、大丈夫ですよ。あなたが敗者になる確率は6分の1ですから」

ビールを飲みながら、男たちが口々に言う。

そんな言葉と場の雰囲気に、悦子もやがて、ひきずられてしまう。

「もう・・・・・、嫌な予感がするんですけどねえ・・・・・・・」

結局、6名はそのゲームを始めた。

最初に敗者となったのは、一人の男だった。

勝者になったのも男だ。

いい歳をした男同士が、妙な行為の真似事をする様に、一同は大声で笑う。

悦子もまた、普段は見慣れぬ光景に声を出して笑った。

次第にゲームは盛り上がっていく。

肩をマッサージしたり、腰を撫でたり、頬をくっつけたり。

幸い、悦子は勝者にも敗者にもならなかった。

「もう、皆さん、何やってるんですかあ?」

すっかり悦子もそのゲームを楽しみ、勧められるがまま、ビールを飲む。

だが、遂に悦子が敗者になる瞬間が来た。

「ああっ、駄目っ、私これじゃあ勝てません・・・・・・」

その回の勝者は加藤だった。

「ええっ、本当にするんですか?」

加藤を見つめながら、悦子は表情をこわばらせる。

「そりゃそうですよ、悦子さん。ルールですから」

加藤が悦子に遠慮なく近づいていく。

周囲の男が、二人の様子を息を呑んで見つめる。

場の雰囲気が、一気に妖しく、息苦しいものに転化していく。

勝者が敗者の胸を好きなだけ揉む・・・・・・。

悦子の脳裏に、ゲーム前に確認した決め事が何度も響く。

「悦子さん、少し失礼しますよ」

悦子の背後に座った加藤が、後方から両手を伸ばす。

浴衣の下で、人妻の胸元が男を誘うように盛り上がっている。
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