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インペイシェント
第14章 崩れる体裁
遼次は少し腰を引き、圭子の右手が自由に動けるスペースを作った。

圭子による杭へのマッサージが続いている。

遼次も圭子への愛撫を続けながら、圭子からの刺激を受け止めていた。

圭子は上下に右手を動かし、裏スジを撫でながら、指の腹では絶妙な圧迫を遼次の杭へ与えている。

遼次は感じ取っている…。

圭子は経験が豊富な方だと…。

ひた隠しにして来た圭子の性歴が、遼次には隠し通せなくなってきている。

体の反応が、圭子のそれまでの意思と反していき、しだいに圭子自身がそれを受け入れざるをえなくなっていた。
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