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インペイシェント
第14章 崩れる体裁
圭子は遼次の唇を吸いながら、自分の乳首から発信される快感に支配されない様に必死だった。

ずっと続けてられている遼次の胸への愛撫が、幾度となく圭子を絶頂の手前まで登らせた。

何度も膝に力が込められなくなり、脚が震えていたことか。

その度に、回避行動のつもりで自ら遼次を刺激する行動で気を紛らわせた。

遼次は圭子がファスナーを下ろした事で、圭子が直に杭に触れたいのだと悟った。

それと同時に、圭子が守ってきたウブ路線のイメージを、いよいよ圭子自身が脱ぎ始めたと感じた。

遼次はある種の達成感を感じていた。

圭子が自分に対して、本性とも言える淫靡な姿をさらけ出し、快楽を共有しようとしている事に、深く感激していた。
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