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第3章 コンタクト

圭子が早速仕事を始めている。

搬入されてくる荷物を受けつけ、仕分け作業をして倉庫に送るのが圭子の担当だった。

立ったまま、手慣れた様子で伝票を処理し、荷物の梱包を解き部品類を仕分ける。

その手早さは、誰が見てもプロの作業だった。

遼次はそんな圭子の姿を眺める事が、朝の日課でもあった。

遼次は圭子の作業する姿をぼんやりと見ている訳ではない。

圭子のヒップラインに心底魅力を感じているのである。

工場の従業員は、お決まりだが作業服を着ている。

男性は文字通りブルーカラーの上下、女性は総務以外はブラックの上下だ。

ブラックの作業服は比較的珍しく、近隣の工場には無い制服の色である。