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インペイシェント
第25章 欲望に憑かれて
遼次の眼前に、圭子の卑唇が口を半開きにして、晒されている。

遼次は間近で、その姿を観察した。

ヒクヒクと微妙な動きを見せる中側の細かいヒダ。

キラキラと愛液を漏らしている、外側のヒダ。

左右のヒダの合わさり目で、その存在を主張して突起している陰核。

遼次はそのどれもが、それぞれに遼次を麻痺させている事に気づいた。

「遼ちゃん、そんなに見ないで…」

圭子は遼次の行動を見ていられなくなり、顔を右に背けた。

遼次はゆっくりと舌を出しながら、圭子の卑唇に顔を近づけていく。

圭子の香りを感じながら、舌先で外側のヒダをツーっと舐め上げる。

圭子の腰がピクリと動き、卑唇がキュッと収縮した。

遼次は卑唇の外郭を大回りでグルっと舐めまわした。
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