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インペイシェント
第4章 探り合い
数日後、事務所でいつもの様に画面を睨みつける遼次が一人で残業をしていた。

ドアをノックする音。

カチャッと音がして、圭子が入ってきた。

「いい物持ってきたよ!」

圭子が自ら丸イスを持って、遼次の横に座った。

コンビニのビニール袋からカップに入ったケーキを取り出し、

「食べるでしょ?」

と、圭子が笑顔で遼次に差し出した。

「おっ、うれしい~!!」

遼次の甘党を知っている圭子からの差し入れだった。

「私のもあるの。」

圭子も違うケーキをビニール袋から取り出して見せた。
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