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第4章 探り合い

遼次のデスクは割と広めのスペースがとられている。

両脇机に挟まれて、圭子と二人で並ぶと肩が当たらないギリギリくらいか。

遼次がケーキを半分くらい食べた頃に、

｢ヤッパ、そっちの方も美味しそう。｣

そう言って、圭子が遼次のカップに手を出してきた。

｢どうぞ。｣

遼次は圭子にカップを差し出した。

｢あっ、食べさてくれないの～？｣

圭子は自分の手を引っ込めながら、悪戯っぽく上目づかいで遼次に言った。