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第7章 変化する関係

｢…で、どうした？｣

遼次はパソコンのロックを解除する為にパスワードを入力しながら圭子に言った。

｢なにそれ、今何か打ったの？｣

圭子は遼次がパスワードを打ったスピードに驚いて、少し声を張って聞いた。

｢あ～、パスワード打ったんだよ！｣

遼次はタイピングが早い方だと思うが、いつも入力するパスワードなんて、みんなこんなモンだろうと思っていた。

｢なんでそんなに指が動くの～？｣

圭子はまだ驚いた様子で遼次の顔を見た。

｢慣れだよ、こんなの｣

｢で、圭子さんはどうしたの？｣

遼次はパソコンの画面が戻ってきたのを確認してから、圭子の方を見た。

圭子は膝を揃え両手を膝の上に乗せてイスに座っていた。