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第7章 変化する関係

｢遼ちゃんに夕方触られたから、帰るのがイヤになって…｣

圭子は俯きながら言った。

｢え？何で触られると帰りたくなくなるの？｣

遼次は訝しげな表情で圭子に言った。

｢だって、もうちょっと…｣

圭子は何かを言いかけてやめた。

｢あっ、例の逆襲しに来た？｣

遼次はふざけ調子だが期待を込めて圭子の顔を覗き込みながら言った。

｢もうちょっと話したいかなって思って…｣

圭子は遼次を上目遣いで見た。

｢圭子さん…｣

そう言うと同時に、遼次は圭子の方へイスをずらし、遼次の両膝で圭子の両膝を挟んだ。

さらに圭子の頭を引き寄せた。

圭子は座ったまま斜めに深くお辞儀をする様に前かがみになり、遼次の右ひざの上に額を乗せるまで腰を折った。