この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
梨華との秘密
第9章 乱れ咲く縄華
 梨華が二階に上がると、ユックリと遅めの夕食を味わいながら、正面に座る三奈を眺めながら、昨夜の痴態を思い出していた。


「三奈、隣においで。お前の顔を良く見たいんだ。」


「えっ、あっ、はい。」


 少し驚いたような色が浮かんだが、すぐに嬉しそうな微笑みが浮かんだ。


「あの娘が気を聞かせてくれたんだね、三奈。」


「あっ、梨華が?気がつかなかったわ。」


「あらら、打ち合わせてたんじゃないんだ。うふふ、面白い娘だ。」


「そ、そんな、、私、母親なのに、、。」


 少しドギマギしたような横顔が、俺の視線を惹き付けた。


「三奈、俺たちの娘だからさ。 本当のね。」


 少し慰めるように言いながら、彼女の肩に優しく左手を置き軽く引き寄せた。


「そうね、本当の娘ですものね。でも、私達は、、、。」


 彼女の言葉は唇で塞がれ、途切れた。


「私達は?俺の奴隷ってか?でも、それを望んだのは誰だい。」


  三奈が唇を噛み、俺を恨むように睨んだ。


「ごめんなさい、わかってはいるんですけど、、。」


 少し申し訳無さそうな色が浮かんだが、瞳の奥には別の望みがチロチロとのぞいていた。


「三奈、今は忘れるんだ。梨華の気持ちを無駄にしちゃいけないよ。ご飯、美味しかった。それから、火曜日には市役所に行くからね。」


「えっ、市役所?それって?まさか!」


 三奈の顔に信じられないって表情がうかんだ。


「うん、その、まさかさ。君と結婚して、梨華と戸籍上も親子になるのさ。」


 三奈の中に混乱と喜びが同居し、母親と女の顔が交互に表れ、


「うそっ!ホントに?嬉しい!梨華に、あの娘に教えなきゃ!」


 立ち上がろうとする彼女の肩を引き寄せ、抱き締めながら、三奈の唇を唇でふさいだ。
 彼女の興奮した心臓の鼓動が、布地越しに伝わり、俺の鼓動と重なりあい、一つになった。


「慌てなくてもいいよ。三人で一緒に寝るんだから、朝ね。」


「でも、いえ、そうね。今、部屋に行ったばかりですもの、ね。」


「うん、お楽しみは、後でね。汗を流したいな。ふふ。」


 はいと、小さく三奈がうなずいた。
/280ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ