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梨華との秘密
第9章 乱れ咲く縄華
 指先が綺麗になり、恵梨香と一緒に浴槽に浸かった。
 彼女と並んで湯に浸かりながら、


「恵梨香、ソロソロ縄が締め付けてるだろう?違うかな?」


「えっ、どうして、それを、はい、シャワー浴びてから段々絞まってきてます。流石にご存じだったんですね、ご主人様。」


「うん、少しずつ絞まって、肌を締め上げるんだよ。もう少ししたら、外してやるよ。縄の跡が残らないうちにな。」


 跡が残ると、デートに差し支えるだろ。
 まあこれが三奈なら、痕が残るようにしてやるんだがな。


「はい、明日のデートに困りますから、お願いします。自分勝手ですけど。」


「フフッ、それで構わないよ。身体を洗おうか?」


 恵梨香が、はいと小さく頷き、一緒に浴槽を出た。
 エアーマットが壁際にあり、そこに彼女を座らせた。


「ちょっと待ってなさい。ハサミを持ってくるから。」


 そう言って、洗面台に置いたハサミを取りにいって戻ると、


「ご主人様、ハサミ、お願いします。シンドクて、、。」


 かなり、キツそうな顔で恵梨香が、懇願するように言った。
 急いで、肌に食い込んだ縄をハサミで、断ち切った。


「あっ、はぁ、楽に、はっ、なりました、、。」


「大丈夫かい?もう、安心だよ。ここで少し、横になるといいよ、恵梨香。こいつは少し残るかもしれないぞ。悪い。」


「ううん、少し位なら構いません。なんとか、誤魔化しますから、大丈夫です。」


 彼女の意外な言葉に、俺は女の逞しさを感じていた。
 同時に、彼女の覚悟を感じていた。
 エアーマットの上に座りながら、恵梨香を暫く休ませようと思ったが、


「ご主人様、うつぶせになって下さい。洗わせて下さい。」


 えっと、思ったが彼女の望むようにさせようと思い、うつぶせになった。


「恵梨香、良いのかい?それじゃあ頼むよ。」


「はい、変だったら言って下さいね。私、初めてですから。」


「あぁ、変だったら言うよ。ボディーソープを使いなよ。」


 言ってしまって、いらない一言だったなと思ったが、それ以上は言わずに恵梨香の動きを見ていた。
 恵梨香の指先が背中に触れ、両手でユックリと全身に広げられるのを感じていた。
 背中から臀部へ、臀部から太腿へ、太腿から足首、足の裏へ伸び広げられた。
 そして、恵梨香の全身が背中で動いた。
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