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梨華との秘密
第10章 聖夜の宴
 食品コーナーに行くと、色んな食材が並び、俺は女二人に買い物を任せる事にした。
 しかし、時々イタズラすることで、彼女たちの立場を思い出させる事を楽しんでいた。
 野菜を選んでいる二人の後ろからスカートの中に手を入れ
、スカートを捲り撫で回すと、回りにいた買い物客から非難の声と視線が集まっていた。
 流石にスカートを元に戻し、手を引っ込めたが、三奈とミキの二人は逃げたり邪魔をしようとはしなかった。


「ふふふ、みんながお前たちのヒップを見てたぞ。」


 俺がそう言うと、


「はい、恥ずかしかったです。ビックリしました。けど、嫌いじゃないです。」


 答える三奈の瞳に妖しい色がのぞいていた。


「私は、嫌だった。でも、ちょっと変な感じになっちゃった。」


 ミキの答えの中に、少しの甘えを感じたのは錯覚だろうか?


「ふふふ、なにもしなくても、お前たちは目立つからね。次は、お肉かな?」


「えぇ、けどもう、ほとんど終わったみたい。ミキちゃん、もう、いるものはないわよね?」


「えぇ、ママ、大丈夫みたい。あとは、お父さんしだいやと思うけど?」


 二人して俺の顔を覗いてきた。


「ホンなら、帰ろうか?準備をしなきゃならんからね。明日からの。」


「えっ?明日からの?それって?」


「明日から、四人だけのクリスマスの旅行。でも、どこに行くか、教えてくれないのよ。」


「じゃあ、私、着替えの用意に帰らなくちゃ!」


 ミキがなんの用意もしてないことに気がついたのか、驚いた声を出した。


「ミキちゃん、それは心配ないわ。お父さんが考えてくれてるし、私達のもあるから、大丈夫よ。」


「三奈の言う通りだよ。それに、着替えは途中で買えば良いよ。それに、今日はもういらないよ。」


「えっ、それって?」


「あぁ、帰ったら服を着る必要がないからさ。」


 俺がそう言うと、うそっと言う顔になり、三奈の方を救いを求めるように見つめた。
 三奈がニッコリと笑いを浮かべ、


「そうね、お父さんの家に入ったら、着るものは必要ないわね。裸だから。」


 ミキが信じられないという表情で、


「つまり、一日中裸なの?うそお!」


「正確には、ほとんどだな。外に出掛けるときは別だがね。いやなら、着ててもかまわないさ。まっ、直ぐに脱いでもらうがな。」
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