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梨華との秘密
第10章 聖夜の宴
 俺が頭を下げると、三奈がそうっと抱きついてきた。


「ええんよ、二郎さん。あたしも、ミキちゃんにヤキモチ焼いてたし。梨華と私だけで満足できる二郎さんやないと思うし。これからも、ヤキモチ妬かしてね。」


「あぁ、ごめんな。たぶん、これからもヤキモチやかせるわ。ふふふ、それにしても、お前はエエ身体してるなぁ。ホレボレするわ。ちゃんと見せてくれるかな?」


 少し恥ずかしそうにしながら、


「いいわよ。けんど、恥ずかしいわぁ。うふふ、私をしっかり見てね。」


 そう言いながら立ち上がると、背中に手を回し首の紐をほど気、腰の紐をほどいた。
 ファサッという音と共に、黄色いエプロンが床に滑り落ちた。
 見事に均整のとれたヴィーナスの肉体が、俺の目の前に披露されていた。
 子供を出産したとは思えないほど、肌に緩みがなく張りのある乳房の中心は、上向きに硬く尖っていた。
 思わず抱きつきたくなったが、かろうじて自分を押さえた。


「綺麗や、三奈。子供がおるなんて、信じられへんわ。足を開いて見せてみなよ。」


 少しはにかむように、頬をピンクに染め、両足を肩幅までユックリと開いた。
 艶々とした陰毛が優しく、その下の淫らな花園を隠していた。


「う~ん、素敵や。後ろを向いてくれるかな?お前の全部を見たいんや。ふふふ。」


「もう、ドスケベなんやから、ユックリ全部見て下さい。私は、あなたのモノよ、二郎さん。」


 恥ずかしそうに微笑みながら、ユックリと後ろ向きに熟れた肉体を回転させた。
 肌理(きめ)の細かい肌に優雅な曲線を描く白桃のようなヒップが、三奈の魅力を引き立たせ、俺の目を楽しませた。
 後ろからそうっと彼女を抱きしめた。


「柔らかいな、ふふ、大好きや、三奈。愛してるよ。これからも、ついてきてな。」


「えっ、はい、ついていきます。これからも、愛し続けて下さい。」


 少し戸惑ったような三奈の笑顔に俺は、唇を重ねていた。
 三奈と唇を重ねながら、俺は、ふと、高原朱里が離れて行った本当の原因がストンッと胸に落ちた。
 しかし、そんなことは、おくびにも出さずに三奈の舌を吸いつづけた。
 三奈の心を吸い尽くすように、時間を忘れて俺達はお互いの唇を求め合い、吸い合った。
 唇が放れた時、リビングのドアが開かれ、梨華が立っていた。
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