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梨華との秘密
第5章 蜜の刻
 熱いシャワーが俺の気持ちをリフレッシュさせ、頭の中で今夜の計画を冷静に組み立て始めていた。
 かなりドス黒いな。
 しかし、三奈にはその方が抵抗なく入れるか?
 幸の微笑みが浮かび、俺にうなずいているように見えた。
 サッパリした気分で寝室へ帰ると、梨華はまだ寝息を立てていた。


「梨華、ソロソロ起きなよ。ふふふ。」


 軽く梨華の背中を叩いたが、反応はなかった。
 参ったなあ?
 どうしよう?
 目覚ましを仕掛けておくか?
 そう考えると、俺のイタズラ心に火が着いた。


「くくくっ、目を覚ましたら驚く?かな?」


 イタズラを仕掛け終わると、俺は急いで台所へ降りた。
 オムライスの支度を始めた。
 三十分ほどすると、二階で目覚まし時計の音が響き渡った。
 しかし、すぐに止まった。
 三分ほど立つと、今度は別の目覚まし時計の音が響き渡った。
 続いて、ドスンという音とキャーという悲鳴が聞こえた。
 思わず、吹き出していた。
 しかし、なにも聞かなかったように夕食の準備を進めた。


「パパぁ、ひどぅい。もう!」


 かなり怒った様子で梨華が降りてきた。


「うふふ、罠は大成功だったね。あはは、シャワー浴びてきなよ。髪がくしゃくしゃだぞ、梨華。」


「もうっ、パパったら!お風呂ね。ハイハイ、綺麗にしてきます。」


 そう言って梨華が、回れ右をした。


「あぁ、綺麗になっておいで。それと今夜はママと本当の家族になるよ、梨華。」


「えっ?それって、パパ?イエッサー。」


 最初はおどろいていたが、梨華はすぐに意味がわかったらしく、軽く敬礼をしながら上に上がっていった。
 梨華に、いや三奈に耐えられるかな?
 なんて考えながら料理をしていたが、突然後ろから抱きつかれた。
 背中に柔らかい膨らみが二つ押し付けられ、甘い香りが鼻をくすぐった。


「もう終わったんだ。早かったね、梨華。」


 背中で二つの膨らみが揺れ、


「ばれちゃってるんだぁ、このままでいたいなぁ。」


 梨華の手に力がこもり、二つの膨らみが熱く感じられた。


「ふふふ、ママにヤキモチかい?それとも、一緒に居たいんかな?」


 梨華の身体がビクッとなるのを、背中に感じた。
 あたっちゃったかな?
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