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half. ~Sweet blood~
第2章 同情と、優しさ…



家につけば新しい服に着替え、さっそくキッチンに立っていた。


「俺も手伝ってやろーか」


「できんのかよ」


「バカにすんな、てめー」



包丁を握り不器用な手つきで野菜を切る。

手伝うとか言ったが
料理なんて何年もしてねーからな。



「いっ、つ…」


「雪斗出来ねーならやるなよ」



指から血が垂れまな板に赤い点ができる。
ポタポタ止まることのない血。
水で流そうとした瞬間だった…



ちゅぱ…



指先を咥え血を吸うルシア。
その表情は恍惚とし幸せそうだ。
そんなルシアを可愛く思ってしまった。



ちゅ、ちゅぱ…
ゴクン、ぺろ…



「もったいねーな、水で流すなよ」


「あ、あぁ」



傷口は塞がり痛みも消えた。
本当不思議なやつだな。







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