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half. ~Sweet blood~
第2章 同情と、優しさ…



手際よくテーブルに並べると
自慢げな目で訴えられる。


「すげーなお前」


「教わったからな」


「あれか?島ってトコで」


「あぁ、売られる前に家事とか言葉とか教えられるんだよ。主に好かれるようにな」


「は?日本語話せるやつなんていんのか」


「違う、日本語のDVDとかをひたすら見んだよ。だから難しい言葉とかは分かんねー」


「ルシア、お前は何を見た」


「ヤンキーの青春アニメ」


「だから口わりーのかよ」


「普通じゃねーの」




いやいや、普通な訳ねーだろ。
何か間違って覚えてきてやがる。



「料理は?」


「一応先生がいた」


「ふーん、なるほどね」



幼い頃からの教育か、そりゃルシアみたいな無機質な子供が育つわけだ。しかもその教育が金の為とはな…



「なぁ、今日は血くれる?」


「あぁ、あれから飲んでねーもんな。でも我慢できるもんじゃねーのかよ?」


「雪斗のは特別なんだよ、香りがするんだ。めちゃくちゃ甘い香りがな。こんな香り初めてなんだ」


「体臭じゃねーの?」


「近いけど違う」


「分かんねーな、まぁいいけどよ」



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