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妄想短編集
第6章 痴漢男〜5章続編
ズキ、ズキ…胸が締め付けられる。

明希の言葉に涙が溢れ
頬を伝う…。

あっ、そうか。
きっとこれが私の答えなんだ。

診察室のデスクでカルテを
記入する彼。
私の事はもう彼の目には
うつっていない。
そんな彼を見て、
ズキン。また胸が痛む。

このまま私がなにもいわなければ
私達は全くの他人に戻る。
電車で出会う前の私達に…。
そんなの嫌。
私は涙を手で拭い、意を決して
話し始める。

『明希?』

『…。』
明希はカルテを書き続けている。

『ねぇ。』

『話し終わっただろ?』
カルテを見たまま、返事だけが
返ってくる。

『……好き。』

『は?』
明希が私の顔を驚いた表情で見ている。

『好きになったみたい。』

『…。』

『一緒にいたいんだけど…。』

『…。』

『あと、明希に聞きたい事
本当は沢山あるの。いい?』

『…。』
明希は返事をしないけれど、
私はそのまま構わず話し続ける。

『まず、私の事をどう思ってるか。
私と一緒にいたいか?
私との関係をどうしたいか?

それから、昨日の事も。いろいろ。
沢山聞きたい。』

『朝までかかりそうだな。』
やっと明希から言葉が返ってくる。
その言葉がなんだか嬉しくて、
私も言葉を返す。

『朝までつきあってよ。』

『…。』
だけど、また沈黙…。
これは私の気持ち…無駄に
なっちゃったかな。
気持ちを自覚した途端に
玉砕なんて。だけど、明希の口
からはまだなにも聞いてない…。
ちゃんと聞きたい。それがどんな
答えでも…。

『ねぇ、何かいって…。明希。』
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