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毒舌
第3章 新生活のはじまり
体を洗うのだって
必要最低限を
事務的に迅速に済ませ
他人には
烏の行水とか言われる
そんなレベル。
だって仕方ないじゃない、
脳内に妖怪とはいえ
男が同居してるんだから。
『お前頭堅いな。別に気にしなきゃいいだろが』
絶対嫌。
サッとシャワーを済ませ
バスタオルをまとい
冷蔵庫から
アイスティーを取り出す。
ほんとは
ちゃんと自分で淹れたほうが
断然美味しいんだけど
最近は
手軽な
ペットボトル飲料ばかり。
のんびり
リラックスタイムなんて
夢のまた夢だわ。
頭の誰かさんが
いつも茶々をいれて
うるさいもの。
『今日は朝から随分喧嘩売るな。お前泣かされたいの?』
無視無視。
今日から
私も社会人として
立派にやらなきゃ
ならないんだから
脳内住人になんて
付き合ってらんないわ。