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毒舌
第13章 豹変
「ちょ……琴美ちゃん。入っていい?」
躊躇いがちに
切り出されたセリフに
私は
心の底から叫んだ。
「絶対絶対来ないでくださいっ」
泣きながらの絶叫は
同時に限界でもあった。
自分の体に
何が起きたかわからず
わんわんと泣き出した私に
香島さんは
ますます焦るし
先生は満面の笑みだった。
「いい子ね。よくできました」
先生はそう言って
手早く後片付けと
後始末をしてくれ
また綺麗に濯いでくれた。
けれど
私の心の嵐は治まらない。
「はい、おしまい。服を着て来ていいわよ」
目の前に
子どもみたいに
泣きわめく私がいても
まるで平然と
悪魔みたいだった。