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毒舌
第13章 豹変
診察の手伝いという名目で
かなりの無茶な注文を、
――ううん
アレはもう注文なんて
そんな可愛いものじゃない、
命令だったわ。
恐怖による支配よ。
私も香島さんも
囚われた奴隷みたいに
ビクビクとして
逆らう気力さえなかった。
悪魔によって
恥ずかしい指示を出され
屈辱に耐える香島さんを
同じ被害者として
同情を禁じ得ない。
「大丈夫です香島さん!私、見てませんから!」
壁の方を向いて
硬く目を瞑り
両手で耳を塞ぐ私に
悪魔は始終ご機嫌で
それがさらに怖かった。
「さ、頑張って。ちゃんとやらないとお仕置きよ?さっき膣に挿入して撮った画像を直哉に見せてあげようかしら?」
「いやあああっ!ごめんなさいっごめんなさいぃっ!!」
何の検査の時かも
もはやわからないけれど
冷酷な悪魔の
「持ってなさい」
という一言に
見たこともない
男性器を
何故か
持ってなきゃならない
場面とかもあって
私も香島さんも
心身喪失、
始終涙目だった。