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毒舌
第15章 誤解、発覚、……嵐の海で
イッちゃんはまるで
わざと香島さんに
見せつけるように
いつも以上に
やたらに腕を組んだり
ベタベタしてきた。
イッちゃん?
お座り。
『犬か、』
(躾をしたい気分になるじゃない)
いつもの仲良し感覚と違って
香島さんへの
悪意の為の行為なんて
あんまり
気持ちのいいものじゃない。
「ちゃんと仲良くして!せっかく誘ってもらったのに失礼でしょ」
私がめっ!と叱ると
イッちゃんは
キュンキュンと
仔犬のように
しおらしくなる。