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毒舌
第15章 誤解、発覚、……嵐の海で
「い……いやぁ、はは」
トビって?と聞かれ
あからさまに
私の目が泳ぐと
香島さんは
スッと目を細めて
私をガン見。
「教えて」
「何でもないですよ、イッちゃんたらこんなに酔っちゃって」
バシバシと
イッちゃんの背中を叩くと
イッちゃんは立ち上がって
叫んだ。
「前世からの恋人なんてかなうわけないじゃないっ!」
「……前世???」
「香島さんっ、イッちゃん酔ってるから真面目に聞いちゃダメですよ」
焦る私に
先生が擦り寄ってきて
物騒なことを言う。
「あら、尋問なら任せて?」