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毒舌
第4章 近くて遠い
素直に言うと
香島さんは
コーヒーを受け取りながら
また笑った。
「今夜暇?飲みにいかない?」
「…………え、今の流れのどこにそんな要素が……!」
真顔でびっくりしちゃった。
「俺ってけっこうモテるんだけど、琴美ちゃんて俺に興味ないじゃん」
「そうですね」
「そのくらいの相手のほうが安心して飲めるし、安心して話せるから。結構新しい職場ってストレス溜まるんだよ?愚痴聞いてよ」
へぇー。
モテる人には
モテる人なりに
苦労があるんだなぁ。
「……いいですよ」
何気なく
オーケーしちゃった。
なんとなくノリで。