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第23章 失態！

「間違いメール、ありがとう」

「ふぉうっ」


香島さんが
ニヤリと笑って言うと

ついに
私の膝が折れた。


心に痛恨の一撃。


「木瀬さんに報せても良かったんだけど。せっかくだから俺が迎えに行かせてもらった」


香島さんは
悪戯な笑みを浮かべたまま
手招きで私を呼ぶ。


「まだお酒抜けてないんでしょ。ちゃんと起こしてあげるから休みなよ」

「で、でも」


ラブホテルのベッドで
香島さんと一夜を明かすとか

あってはならない展開に

私は躊躇した。


「何もしないから」