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毒舌
第24章 愕然


ボンヤリと重たい頭が疑問を浮かべた。目を開けるとそこにいたのは黒髪の人。

(……トビじゃない)


「おはよう」


私の手をとって、指先にリップの音をたてる。男らしい首筋と鎖骨が見えた。……なんで香島さん裸?


「よく眠れた?」

「眠たいです……寝てたいです」


曇った私の声に香島さんがクスリと笑う。


「俺も。ずっとこうしてたい」


香島さんの声はぜんぜん眠そうじゃなくて。寝惚けてるのは私だけ。


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